• 保育士コラム
  • 干支

【保育⼠】こどもたちに絶対聞かれる!⼲⽀の⾖知識を知っておこう!

更新日:2022年01月04日


新年あけましておめでとうございます!


2022 年は『寅年』!
トラのグッズやイラストを⽬にする機会が多いのでは無いでしょうか?
この時期になると『寅』を含む『⼲⽀』はわたしたちの暮らしの中で⾝近なものだと感じますね。
保育園でも『⼲⽀』の話をこどもたちにすると思いますが、
こどもたちは必ず「なんで?」「どうして?」といろんな⾓度で聞いてきます。
あたふたする前に、意外と知らない『⼲⽀』について、徹底解剖していきましょう!


⼲⽀ってそもそも何のこと?


「⼲⽀」と聞くと、その年にちなんだ 12 種類の動物を思い浮かべることが多いと思いますが、
厳密にはこれは⼗⼆⽀であり、⼲⽀とは異なるものです。
⼲⽀というのは、「⼗⼲(じっかん)」と「⼗⼆⽀」を組み合わせたものを⾔います。

◆⼗⼲

⼗⼲は、「甲(こう)・⼄(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・⼰(き)・庚(こ
う)・⾟(しん)・壬(じん)・癸(き)」の 10 種類です。
契約書などで、「甲は〜、⼄は〜、丙は〜、」という⽂⾔を⽬にしたことはありませんか?
あるいは、優劣をつけるのが難しい様を、「甲⼄つけがたい」と表すことがありますよね。
これらはすべて⼗⼲に由来するものです。
⼗⼲は、もともと順番や⽅⾓、暦に使われるものでした。

◆⼗⼆⽀

⼗⼆⽀は、「⼦(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・⾠(たつ)・⺒(み)・午(う
ま)・未(ひつじ)・申(さる)・⾣(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」の 12 種類です。
もともとは農業⽤語だった⼗⼆⽀。
農作物を育てる際の季節や天候の⽬安として、暦に利⽤されていました。
こちらの⽅が馴染み深いのでは無いでしょうか?

◆⼗⼲⼗⼆⽀を組み合わせて…

⼗⼲⼗⼆⽀を順に組み合わせていくと、
1.甲⼦(きのえね)、2.⼄丑(きのとうし)、3.丙寅(ひのえとら)・・・、
最後は癸亥(みずのとい)となり、計 60 の⼲⽀になります。
※下記の⼀覧表をご覧ください!
この本来の⼲⽀が 60 年で⼀巡し、⽣まれた年の⼲⽀に戻ることを「還暦」と⾔い、
今では⾚いちゃんちゃんこを贈り⻑寿のお祝いをする習慣が根付いています。
また、阪神タイガースの本拠地「甲⼦園球場」は、
竣⼯式が⾏われた 1924 年(⼤正 13 年)が甲⼦の年にあたるとして、その名が付きました。
出⽣率が低くなる、丙午(ひのえうま)の迷信も有名です。
あまり馴染みのない⼗⼲⼗⼆⽀ですが、実はわたしたちの⽣活の中にも溶け込んでいるのです。
ただ、60 種類の⼲⽀を覚えるのは簡単では無いため、
現在では、⼗⼆⽀に当てはめられた動物たちが、⼲⽀として定着しています。


⼗⼲⼗⼆⽀ ⼀覧表


1 甲⼦ きのえね(こうし) 1924(⼤正 13) 1984(昭和 59)
2 ⼄丑 きのとうし(いっちゅう) 1925(⼤正 14) 1985(昭和 60)
3 丙寅 ひのえとら(へいいん) 1926(昭和 1) 1986(昭和 61)
4 丁卯 ひのとう(ていぼう) 1927(昭和 2) 1987(昭和 62)
5 戊⾠ つちのえたつ(ぼしん) 1928(昭和 3) 1988(昭和 63)
6 ⼰⺒ つちのとみ(きし) 1929(昭和 4) 1989(平成 1)
7 庚午 かのえうま(こうご) 1930(昭和 5) 1990(平成 2)
8 ⾟未 かのとひつじ(しんび) 1931(昭和 6) 1991(平成 3)
9 壬申 みずのえさる(じんしん) 1932(昭和 7) 1992(平成 4)
10 癸⾣ みずのととり(きゆう) 1933(昭和 8) 1993(平成 5)
11 甲戌 きのえいぬ(こうじゅつ) 1934(昭和 9) 1994(平成 6)
12 ⼄亥 きのとい(いつがい) 1935(昭和 10) 1995(平成 7)
13 丙⼦ ひのえね(へいし) 1936(昭和 11) 1996(平成 8)
14 丁丑 ひのとうし(ていちゅう) 1937(昭和 12) 1997(平成 9)
15 戊寅 つちのえとら(ぼいん) 1938(昭和 13) 1998(平成 10)
16 ⼰卯 つちのとう(きぼう) 1939(昭和 14) 1999(平成 11)
17 庚⾠ かのえたつ(こうしん) 1940(昭和 15) 2000(平成 12)
18 ⾟⺒ かのとみ(しんし) 1941(昭和 16) 2001(平成 13)
19 壬午 みずのえうま(じんご) 1942(昭和 17) 2002(平成 14)
20 癸未 みずのとひつじ(きび) 1943(昭和 18) 2003(平成 15)
21 甲申 きのえさる(こうしん) 1944(昭和 19) 2004(平成 16)
22 ⼄⾣ きのととり(いつゆう) 1945(昭和 20) 2005(平成 17)
23 丙戌 ひのえいぬ(へいじゅつ) 1946(昭和 21) 2006(平成 18)
24 丁亥 ひのとい(ていがい) 1947(昭和 22) 2007(平成 19)
25 戊⼦ つちのえね(ぼし) 1948(昭和 23) 2008(平成 20)
26 ⼰丑 つちのとうし(きちゅう) 1949(昭和 24) 2009(平成 21)
27 庚寅 かのえとら(こういん) 1950(昭和 25) 2010(平成 22)
28 ⾟卯 かのとう(しんぼう) 1951(昭和 26) 2011(平成 23)
29 壬⾠ みずのえたつ(じんしん) 1952(昭和 27) 2012(平成 24)
30 癸⺒ みずのとみ(きし) 1953(昭和 28) 2013(平成 25)
31 甲午 きのえうま(こうご) 1954(昭和 29) 2014(平成 26)
32 ⼄未 きのとひつじ(いつび) 1955(昭和 30) 2015(平成 27)
33 丙申 ひのえさる(へいしん) 1956(昭和 31) 2016(平成 28)
34 丁⾣ ひのととり(ていゆう) 1957(昭和 32) 2017(平成 29)
35 戊戌 つちのえいぬ(ぼじゅつ) 1958(昭和 33) 2018(平成 30)
36 ⼰亥 つちのとい(きがい) 1959(昭和 34) 2019(令和 1)
37 庚⼦ かのえね(こうし) 1960(昭和 35) 2020(令和 2)
38 ⾟丑 かのとうし(しんちゅう) 1961(昭和 36) 2021(令和 3)
39 壬寅 みずのえとら(じんいん) 1962(昭和 37) 2022(令和 4)
40 癸卯 みずのとう(きぼう) 1963(昭和 38) 2023(令和 5)
41 甲⾠ きのえたつ(こうしん) 1964(昭和 39) 2024(令和 6)
42 ⼄⺒ きのとみ(いつし) 1965(昭和 40) 2025(令和 7)
43 丙午 ひのえうま(へいご) 1966(昭和 41) 2026(令和 8)
44 丁未 ひのとひつじ(ていび) 1967(昭和 42) 2027(令和 9)
45 戊申 つちのえさる(ぼしん) 1968(昭和 43) 2028(令和 10)
46 ⼰⾣ つちのととり(きゆう) 1969(昭和 44) 2029(令和 11)
47 庚戌 かのえいぬ(こうじゅつ) 1970(昭和 45) 2030(令和 12)
48 ⾟亥 かのとい(しんがい) 1971(昭和 46) 2031(令和 13)
49 壬⼦ みずのえね(じんし) 1972(昭和 47) 2032(令和 14)
50 癸丑 みずのとうし(きちゅう) 1973(昭和 48) 2033(令和 15)
51 甲寅 きのえとら(こういん) 1974(昭和 49) 2034(令和 16)
52 ⼄卯 きのとう(いつぼう) 1975(昭和 50) 2035(令和 17)
53 丙⾠ ひのえたつ(へいしん) 1976(昭和 51) 2036(令和 18)
54 丁⺒ ひのとみ(ていし) 1977(昭和 52) 2037(令和 19)
55 戊午 つちのえうま(ぼご) 1978(昭和 53) 2038(令和 20)
56 ⼰未 つちのとひつじ(きび) 1979(昭和 54) 2039(令和 21)
57 庚申 かのえさる(こうしん) 1980(昭和 55) 2040(令和 22)
58 ⾟⾣ かのととり(しんゆう) 1981(昭和 56) 2041(令和 23)
59 壬戌 みずのえいぬ(じんじゅつ) 1982(昭和 57) 2042(令和 24)
60 癸亥 みずのとい(きがい) 1983(昭和 58) 2043(令和 25)

⾃分の「⼲⽀」は⾒つかりましたか??
ちなみに今年は 2022 年なので『壬寅(みずのえとら)』ですね!


⼗⼆⽀の動物たちはなぜ選ばれた?


⼗⼆⽀に動物を当てはめるのはなぜなのでしょうか。
「覚えやすいように⾝近な動物を当てはめた」など諸説あるものの、
順番はある逸話に由来するといわれています。
その逸話を簡単に説明すると…
―――――――――――――――――――
⼤昔のある年の元⽇、神様の元に挨拶に来た順番でリーダーを決めることとなった。
⽜は⼀番乗りしようと早めに出発したが、背中に乗っていた⿏が到着した途端、⽜を出し抜いた。
その後は⻁、兎、⿓、蛇、⾺、⽺、猿、鶏、⽝、猪の順で到着した。
猫は⿏に挨拶に⾏く⽇を間違えて伝えられたため、間に合わなかった。
―――――――――――――――――――
というものです。
なんだか⿏は悪者ですね…
猫は⿏を恨んで、今でも追い回しているそうです。


最後に


いかがでしょうか。
何気なく⽬にする⼗⼆⽀の動物たちですが、
調べれば調べるほどおもしろく、奥深いことがわかります。
お正⽉の話のタネに、覚えておいて損はありません。
さて、お正⽉休みも明け、2022 年が本格的にスタートします。
保育のお仕事をする中で、困ったことや相談したいことが出てきましたら、
ぜひ「あしたの保育⼠」のアドバイザーにお気軽にご相談くださいね!
この 1 年もみなさまにたくさんの幸せが訪れますようお祈りしております!