• 保育士コラム

保育士がもらえる退職金はどのくらい?

更新日:2021年02月18日


保育士として働き始めて数年。
「仕事を辞めたい。でも今辞めても、退職金ってもらえるのかな?」と気になっている人もいると思います。
ここでは、保育士が受け取れる退職金について園の形態ごとに紹介。
「退職金がもらえるか気になる!」という人は、参考にしてくださいね。


もくじ


■保育士は退職金を受け取れるのか?


■退職金がもらえるかどうかは園によって異なる!

■保育士は退職金を受け取れるのか?


園の形態ごとにお伝えします。


1.公立園の場合


公立園の場合、退職金の有無や金額は、各自治体の条例によって定められています。
算出方法は地方公務員と同じで、基準月(退職日直前月)の月額給与に退職理由や勤続年数などの条件によって掛け率が変わってきます。
勤続年数が1年未満の人は受け取ることはできません。

金額は、総務省発表の「都道府県別の5)退職手当の支給状況」によると、東京都の一般職員の平均退職手当は約1,367万円。都道府県によって700万~1,600万円くらいと幅があることが分かります。
60歳定年退職の場合、東京都の一般職員の平均退職手当は約2,139万円。60歳まで働き続けると2,000万円以上もらえるケースが多いようです。

退職金は約1カ月以内に受け取れると条例で定められています。

ただしパート職員の場合、受け取れないケースも多いため、気を付けてください。


2.私立園の場合


私立園の場合、退職金の支払いは法律上義務付けられていません。
そのため、一般的には支給されることが多いですが、なかには支払われない保育園もあります。
基本、3年以上勤務しているともらえるケースが一般的です。

ただしパートや臨時職員の場合、就業規則等によっては、もらえないこともあります。
就業規則によって異なりますが、約1~3カ月以内に受け取れることが多いです。

私立園の多くは社会福祉法人であるため、退職金共済に加入しており、退職金はそこから支払われます。
社会福祉法人の保育園は、退職手当共済事業の「退職手当金計算シミュレーション」によってシミュレーションできます。
興味のある人は、ぜひご自身の情報を入力して、計算してみてください。


3.企業園の場合


株式会社が運営している場合も、就業規則によって支払いの有無が異なります。
金額も、企業の方針によってバラバラです。

パート職員や臨時職員が正社員同等の退職金を受け取れるかどうかも、園によって異なります(勤続年数が長いなどの理由で、多少支払われることもあります)。

企業によっては、一般企業と変わらない水準の退職金を支給しているところもあれば、小規模の園などの場合金額が少なかったり、そもそも支給していなかったりするところもあります。


■退職理由を伝える適切な方法について


もしも年次数が浅く退職を考えられている方は退職理由についての伝え方も気になっているのではないかと思います。

こちらの記事で退職理由の伝え方として適切な方法を紹介しているので、是非確認してみて下さい。

保育士が職場に退職理由を伝える適切な方法について知りたい方はこちら


■退職金がもらえるかどうかは園によって異なる!


以上、退職金についてお伝えしました。
「退職金もらえるかな……」と不安になる人もいると思います。
「退職金が必ず欲しい!」という場合は、公立園か、または私立園や企業園の場合でも「退職金あり」と書かれている園に応募しましょう。
「最初から退職金の話なんて、気が引ける……」と思うかもしれませんが、とても重要なことです。
転職に後悔しないためにも、退職金をもらえるかどうか、確認してから応募しましょう!


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