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【保育⼠】クラス担任を決める際の裏事情

更新日:2022年02月28日


こんにちは!
そろそろ年度末!発表会も終わり、先⽣⽅は卒園・進級に向けての業務が⽴て
込んでいることでしょう。⽇々の業務、お疲れ様です。
卒園や進級に向けてバタバタと過ごしておりますが、それとは別に、この時期
の休憩室は来年度のクラス担任の話で盛り上がることが多いです。
担任ってどうやって決めているのだろう?と思われる保育⼠さんの疑問にお
答えすべく、今回は「クラス担任を決める際の裏事情」をまとめてみました!


保育園の担任は誰が決めているの?


基本的には園⻑が決めています。園の管理者として、職員の希望や相性などを
考慮しながら、全体のバランスを⾒て決めていきます。職員により近い⽴場にい
る主任と相談をしながら決めていくことが多いです。
園によっては、理事⻑や社⻑など、法⼈のトップや幹部が園内⼈事を決定して
いく場合もあります。


保育園の担任を決める流れ


◆⽇頃の業務をチェック
まずは⽇頃の働きぶりを確認します。
保育者として適切な関わりが⼦どもたちや保護者とできているか、書類は⼤
きなミスなく期限通り書けているか、職員との関わりは良好かなど、様々なポイ
ントをチェックし、その職員の得意分野や育成ポイントを洗い出します。
これは来年度の⼈員配置のためだけではなく、毎⽇の円滑な園運営や職員の
評価(昇給・賞与額の決定)のためにも必要なことです。

◆事前⾯談
客観的に働きぶりをチェックすると同時に、個⼈⾯談にて来年度の希望や進
退に関して直接聞きます。本⼈が来年度どうしたいのかを理由や背景を含めて
しっかりと把握します。
秋頃に実施する園が多く、基本的には園⻑と1対1の⾯談となります。

◆⽋員補充
⾯談が終われば、ある程度来年度の職員⼈数が⾒えてくるため、⾜りない⼈数
の採⽤を開始したり、複数園を持つ法⼈であれば内定者を振り分けたりといっ
た作業が発⽣します。様々な事情により、年度末ギリギリでの退職が発⽣する場
合もあるため、それも⾒越した採⽤活動を⾏います。

◆クラスへの配置
来年度の職員の頭数と、⽇々の業務の様⼦や本⼈の希望といった情報が揃え
ば、いよいよ各クラスに職員を配置していきます。園⻑と主任、場合によっては
法⼈幹部と⼀緒に、時間をかけて⼈員配置案を練っていきます。

◆全体への発表
来年度の職員配置が決まれば、いよいよ全体への発表です。
職員への発表は⽣活発表会が終わる 2〜3 ⽉ごろ、保護者への発表は 3 ⽉下旬
という園がほとんどです。


保育園の担任を決める際のポイント


園内の⼈員配置において、保育園に関わるすべての⼈の希望を叶える「ベス
ト」な配置はほぼ不可能なので、円滑に園運営を⾏うための「ベター」な配置を
考える必要があります。では、園⻑はどのような視点で「ベター」な配置をおこ
なっているのでしょうか。

◆本⼈の希望
まずは本⼈の希望を⼀番に考えます。本⼈の想いとは異なる配置を⾏えば、保
育に対するモチベーションが⼀気に下がり、最悪の場合、発表後に退職届を出さ
れてしまう場合もあります。かといって、全員の希望通りに配置することは不可
能です。
希望だけでなく、その希望を出す理由や、本⼈が将来⽬指す姿を把握すること
で、本⼈希望と異なる配置でも園としての理由をつけやすくなり、配置の意図を
本⼈に伝えやすくなります。

◆⼦どもたち・保護者との関わり⽅
クラスによっては配慮が必要な⼦どもや保護者がいます。対応に慣れている
職員が⼊ることによってクラス運営が円滑になる場合もあるので、配置を考慮
する上で重要なポイントとなります。

◆同僚との関わり⽅
職員同⼠の相性は⾮常に気を使います。特に複数担任となると、相性が悪い職
員と 1 年間組ませてしまえば、様々な問題が発⽣してしまいます。できるだけ
⼈間関係が良好な状態で業務に⼊ってもらえるような配置にするため、⽇頃の
職員同⼠のコミュニケーションを注意深く聞いて、判断材料としています。

◆保育の質 園全体の底上げ
年齢・経験に偏りがあるクラス編成にしてしまうと、知識やスキルの共有がう
まくいかず、園全体の保育の質が低下する恐れがあります。ベテランが若⼿へ今
まで培った技術を伝え、反対に若⼿からベテランへ新たな視点や価値観を伝え
られるような組織を作るため、バランスを重視します。


最後に


いかがでしたでしょうか。
職員配置は実に様々なことを考慮しながら決められています。配置の意図を
汲み取り、来年度は何を求められているのか、その中で⾃分は保育者としてど
う成⻑したいのかを考える必要がありますね!
いや、そんなに考えられた職員配置ではない!園⻑の好き嫌いで決めてい
る!苦⼿な職員と⼀緒のクラスに配置された!…といった先⽣もいることでし
ょう。そんなときはぜひ「あしたの保育⼠」のアドバイザーにご相談くださ
い!保育業界に特化した専⾨の相談員があなたの想いを聞き、客観的に置かれ
ている状況を把握し、適切なアドバイスをさせていただきます!
いつでもご連絡ください!お待ちしております。