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【保育⼠】「〇〇しなさい!」は N G!こどものやる気を育む⾔葉がけの⽅法5選

更新日:2022年03月16日


⾔葉は⼈間だけが持つコミュニケーション。でも「指⽰・命令する⾔い⽅になってしまう」
「○○しちゃダメなど、否定語ばかりになる」など保育⼠だけでなく、保護者も悩んでいる⽅が
多いです。こどもの⼼に響く「⾔葉がけの⽅法」とはどういうものなのでしょうか?
今回はこどものやる気を育む⾔葉がけの⽅法をまとめましたので、⽇々の保育や⼦育ての参考
にしていただければと思います。


①こどもの⾔動を実況中継する 「〇〇しているね」


こどもの⾏動や様⼦に注⽬し、⾒たままを⾔葉にして伝えます。このとき意識することは、否定
でもベタ褒めでもなく、こどもの⾔動を実況中継することです。そうすることで、こどもが⾃分⾃
⾝の⾔動を客観的に⾒つめ直し、⾃分で考えて⾏動するきっかけになります。また、こどもに「⾃
分を⾒てくれている」という安⼼感を与えるきっかけにもなります。
<⾔葉がけ例>
・今⽇も笑顔だね
・楽しそうに遊んでいるね
・美味しそうに⾷べているね
・⽚付けを始めているね


②対等な関係でいる 「⼀緒に〇〇しよう」


「〇〇しなさい!」という指⽰命令の⾔い⽅は、場合によっては上から⽬線で⼀⽅通⾏のニュア
ンスが⼊ってしまいます。⾔われたこどもは、⾏動をするものの「やらされた感」が残ってしまう
ことが多々あります。⼀⽅的な⾔葉ではなく、⼀緒に考え、⼀緒にゴールを⽬指すスタンスで物事
を伝えれば、対等な関係で場が穏やかになり、⾏動に移す楽しさが⽣まれます。
<⾔葉がけ例>
・お話を⼀緒に聞いてみよう
・さあ、給⾷を⾷べよう
・おやつの前にみんなで⼿を洗おう
・次は〇〇先⽣のお話を聞いてみよう


③スモールステップの提案 「試しに〇〇してみよう」


成功を強制せず、「それくらいならやってもいいかも」と思えるくらいの簡単な課題を提案しま
す。「〇〇してみる」という⾔い⽅には「別に失敗してもいいか」という成功を強制しないニュア
ンスが⼊ります。
軽い調⼦の⾔葉がけなら、気持ちが軽いまま「まずはやってみよう」と⾏動に移してくれること
が多いです。「できた」の体験を積み重ねて、やる気を育みましょう。
<⾔葉がけ例>
・試しにちょっと考えてみよう
・試しにテーブルを⽚付けてからお絵描きをしてみよう
・まずは〇〇を作るために何が要るか考えてみよう
・途中まで登ってみよう


④ゴールの先を考える 「〇〇すると、どうなるかな?」


「何のために」という⽬的が明確でないまま「⽚付けしなさい」と⾔われても、こどもの⼼と体
は動きません。むしろ、強制されることで「⽚付け嫌い」になってしまう⼦もいます。⾏動を移し
た先にあるゴールを思い描けるような⾔葉をかけることで、「そこに⾏ってみたい!」という気持
ちを引き出すことができます。
<⾔葉がけ例>
・〇〇すると、友達がきっと喜んでくれるよ
・〇〇を⽚付けるとお絵描きする場所が増えるよ


⑤できていることを承認する 「あなたは〇〇できると思うよ」


こどものできていないところや、⽋点を指摘するのではなく、できていることや強みを承認する
⾔葉をかけます。
単にできている事実を伝えるだけでなく、「好き」など、⼤⼈が感じたプラスの感情を⼀緒に伝
えましょう。こどもは⾃分の⾏動が認められた喜びで、さらにその⾏動を強化しようとします。常
にこどもの⻑所を探すことが、よい⾔葉をかけるためのポイントとなります。
<⾔葉がけ例>
・注意しなくても先⽣の話を聞いてくれるあなたが好きだよ
・あなたは聞き上⼿だね。いつも⼈の話をじっくり聞いているあなたが私は好き。聞き上⼿はコミ
ュニケーション上⼿なんだよ。


最後に


いかがでしたでしょうか。
⾃分が声をかけてもこどもたちが動いてくれない…というときはぜひお試しください!指⽰命
令ではない伝え⽅をすることでこどもが内に秘めたやる気を引き出し、⾃主的に⾏動できるよう
になってきます。
もし、保育に関して他にもお悩みがありましたら、ぜひ「あしたの保育⼠」のアドバイザーに
ご相談ください!保育業界に特化した専⾨の相談員があなたの想いを聞き、客観的に置かれてい
る状況を把握し、適切なアドバイスをさせていただきます!
いつでもご連絡ください!お待ちしております。